2014年11月18日
改葬
島は、昭和の終わりごろまで土葬だった
土葬とは、亡くなった方を、墓の敷地に穴を掘り
棺桶のまま埋める葬儀のことです。
だから、島の墓は砂地である。
砂の深さは、約、1.5m以上はあるだろう。
私も実際に土葬をしたことがあるが、葬儀の
前日に、周りの手伝いの人が、約1mは穴を掘ったものである。
そして、5年か7年目のいい日に、掘り起こして
洗骨をして、骨壺に順序良く入れる、人間が
立っているかのようにして順序良く納めるのである
島のお墓には、遺骨を入れた壺がまだ多く残っている。
私は今回、菊次郎の遺骨を改葬することにした。
壺のふたを開ける日とは、「かのえ とら」の日がいいと
言い伝えられているのである。
朝5時、まだ真っ暗な時、なぜかというと
遺骨を太陽にあてては行けないというしきたりが島にはあるのです
まー、昼間でも、傘を差せばいいといわれるが、それでは大変です
私なりに考えた、なぜ朝太陽が昇らない時にやるのか
それには、こういうことも考えられる、
遺骨を広げ、それをほかの人に見せないためにあるのではいか
また、もし見たら、誰しもいい気持ちはしないのだから
こんな真っ暗な中で執り行うものであるのではなかろうかと
その日がやってきた
朝5時前にお墓に行き、おはらいを行い
蓋をそっと開ける、涙が出そうになるが
こらえて、順序良く取り出して、段ボールに詰めていく
下の方は、砂が入り込んでいて、取り出すのに、
苦労する、砂と、遺骨が混ざって、わからなくなるが
丁寧に、砂を落とし、遺骨だけを取り出していく
全部の作業が終えるのに、約1時間かかった
大変な作業である。
なぜ、このようなことができるのか
それは、役場が、改葬を許可しているからできることである
遺骨のまま、移動するのは大変です
ですから、遺灰にして、簡単に移動できるようになったから
できることである。
役場の許可と、区長への届け出が必要となる
段ボールのまま、火葬場にもっていき、火葬する
そして納骨堂に収めるのである。
これはだいたい今回行った大まかなことで
詳細は省いています
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投稿者 erabu : 07:00 | -
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